こどもの歯を虫歯から守る~予防・メンテナンス・食育~
東京都杉並区の歯医者「くろだ小児歯科」は、小さなお子さんや妊娠中のお母さんを対象にした診療を行っている歯科医院です。当院では、虫歯治療だけでなく、予防を重視した診療を行っています。また、小さいお子さんにも親御さんにも安心して通っていただきやすい医院づくりに努めています。まずは虫歯がないときから、予防のために、そしてお子さんが歯科医院に慣れるためにも、どうぞお気軽にご来院ください。荻窪駅西口から徒歩1分と駅近です。
予防がなぜ大切なの?
乳歯が生え揃うまでのお口はもっとも虫歯菌に感染しやすいため、1歳半から3歳くらいのお口は「感染の窓」と呼ばれています。この時期に虫歯菌への感染がなければ、その後も虫歯になりにくいと言われています。また、乳歯はいずれ永久歯へと生え替わりますが、その生え替わり時期にお口の中に虫歯があると、生えたての抵抗力の弱い歯が虫歯になってしまいやすいのです。
かつて虫歯は母子感染すると言われていましたが、もちろん実際には母親からのみ感染するのではなく、ご家族すべてのお口から唾液などを介して感染します。そのため、家族みんなのお口の中から、虫歯菌をしっかり減らしておくことも虫歯予防のために大切です。また、お子さんが虫歯菌に感染してしまっていても、少しでもお口の中から虫歯菌を減らす取り組みを続けることができれば、将来、お子さんが虫歯になるリスクを減らす「予防」になるのです。
こどもの口腔内環境の成長変化は想像以上に早く、同じお子さんのお口の中でも、歯の生え方や生え替わり方、保育園・幼稚園・学校への卒入学などの時期や社会的変化によって、適切な診断は異なります。親御さんには、お子さんの口腔内の変化をしっかり理解していただいたうえで、日々のデンタルケアをサポートしていただきたいと考えています。そのためにも、当院では、定期的に通っていただいて、お口のプロである歯科医師や歯科衛生士と気軽にコミュニケーションをとっていただきたいと考えています。ぜひ、お口の健康に関する知識や理解をバージョンアップしてみてください。
年齢別こどもの歯の守り方
小さいお子さんは、自分でお口のケアをすることができません。親御さんのサポートがあってこそ虫歯を防げるのです。当院では、お子さんを虫歯から守る親御さんをしっかりとサポートしてまいります。こどもの歯には、発育時期に合ったケア方法があります。それぞれの時期の特徴に合わせて、ぜひ予防に役立ててください。
乳歯が生える前
乳歯が生え始めるのは生後半年くらいしてからですが、歯がない時期でもお口の中の粘膜の状態が悪ければ、その後、成長とともに虫歯になりやすくなります。舌や粘膜に異常をいち早く見つけることができれば、気をつけたいことや改善方法などをご提案できます。気になる症状や心配なことがあるようでしたら、お気軽に当院へご相談ください。赤ちゃんの時期から歯医者さんの雰囲気に慣れてもらうためにも、ご来院を歓迎いたします。
乳歯時期(生え始め)
生後半年くらいに前歯から乳歯が生え始めます。授乳後や離乳食の後は、お口の中に汚れが残らないように、お茶やお水を飲ませてあげたり、ぬるま湯に浸したガーゼなどで歯や舌をきれいに拭き取ったりしてあげましょう。また、これから始まるブラッシングに備えて、お口の中に指や歯ブラシなどが入っても抵抗を感じないよう、遊びの中で慣れさせてあげることも大切です。
乳歯時期(生えそろった後)
歯が生え揃い始める1歳前後から自分で歯ブラシを持たせたり、親御さんが仕上げ磨きをしたりと、ブラッシングの習慣を身につけましょう。また、糖分の多い甘い食べ物・飲み物はできるだけ控え、ダラダラとお口の中に糖分が残らないようにメリハリのある食生活を心がけましょう。歯科医院での定期検診や唾液検査、フッ素塗布などを受けることもおすすめです。
永久歯時期(生え始め)
5~6歳くらいになると、6歳臼歯と呼ばれる大きな奥歯が生えてきます。咬み合わせ面の溝が深く、虫歯になりやすいためブラッシングは入念に行いましょう。また、この溝を歯科用樹脂で塞ぐ処置(シーラント)も歯科医院で受けられます。また、永久歯の生え替わり時期には、歯並びを整える矯正治療を検討する必要が出てくるかもしれません。日々成長・変化するお口の状態を確認するためにも、お気軽にご相談ください。
永久歯時期(生えそろった後)
思春期に入ると、不規則な生活や食生活の乱れが出てくる子もいます。お口の健康管理をポジティブに捉え、正しい知識と自己管理が身につくようにしたいものですね。12~13歳頃には、自分自身でお口のケアをしっかりできるようになりたいものです。歯の大切さ、予防の大切さを理解できる年頃ですから、定期的な歯科医院でのメンテナンスやトレーニング、アドバイスを活用しましょう。
くろだ小児歯科の予防メニュー
当院では、お子さんの発達段階やお口の状態に合わせて、適切なご提案ができるよう、下記のような予防メニューに対応しています。
定期検診
歯や歯ぐき、歯並びや口腔粘膜の状態などを検査し、治療が必要な場合には治療をし、その後、予防処置を行います。お子さんのお口の状態に合わせて、3~6ヶ月ごとに定期検診を受けていただきます。
口腔内のクリーニング(PMTC:プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)
専門家の手による機械を使ったクリーニングです。歯の表面や歯と歯ぐきの間などを、専用の器具できれいに磨き上げます。普段のブラッシングでは落とせない汚れもしっかり取り除きますので、処置後はお口の中から細菌が減ってスッキリ感があります。処置時に痛みはないので、お子さんにも安心して受けていただけます。
ブラッシング指導
お口の状態に合わせて、最適なブラッシング方法を指導します。歯ブラシの選び方、当て方、動かし方のほか、親御さん向けに仕上げ磨きの方法もアドバイスします。
フッ素塗布
フッ素には、歯の再石灰化を促し、歯質を強化する効果があります。歯科医院で使用するものは市販のフッ素よりも高濃度で、きれいになった歯に効果的に塗布することで、より高い虫歯予防効果が期待できます。定期的に塗布することがおすすめです。
シーラント
奥歯の咬み合わせ面にある溝をあらかじめ歯科用プラスチックで埋めることで、食べかすや虫歯菌の侵入を防ぎます。次第にすり減ってきますので、こちらも定期的なチェックができるといいでしょう。
歯科食育士による食育指導
生涯、自分の歯を使って食事を楽しくおいしいものにするためには、歯と口腔内環境を健康に保つことが重要です。そのために必要なのが、予防と食育です。健やかな口腔内環境を維持するためにも、よりよい食習慣を身につけましょう。くろだ小児歯科では、歯科食育士(一般社団法人国際食育士協会)の資格保有者が、お子さんのお口の状態や発達段階、ライフスタイルに合わせて、虫歯になりにくい食育指導を行います。
3カ月に一度メンテナンスを行いましょう
虫歯は虫歯菌による感染症です。お口の中で虫歯菌はプラーク(歯垢)の中に生息しています。落としきれなかった歯垢が、バイオフィルムという膜の状態になると、ブラッシングでしっかり取り除くことが難しくなります。こうなるとお口の中のクリーニングで、しっかりバイオフィルムを除去する必要があります。通常、バイオフィルムは3~4ヶ月かけて育ちます。そのため当院では、3ヶ月に1度のメンテナンスをおすすめしています。ぜひ積極的にご利用ください。